お知らせ・新着情報
2016年5月12日に日比谷野音にて、憲法25条を守る共同集会が開催され、全国から3500人が集まりました。経営懇会員園からも関東を中心に、約20名が参加しました。この集会は
介護関係の団体や・障害者団体、生活保護裁判の支援団体など、幅広い団体が実行委員会を作り準備しました。経営懇も実行委員会に加わり、集会の告知・宣伝等にとりくんできました。野党の国会議員から賛同をいただきました(民進党・日本共産党・社民党・生活の党と山本太郎となかまたち)。
「1日おきのお風呂は贅沢ですか?」―当事者の訴え
青森で、生活保護の老齢加算廃止に対して裁判にとりくんだ元原告の茂木さん(80代)は、「9年間たたかい続けたが訴えは認められず。1日おきでいいから風呂に入りたい、身内や友人の冠婚葬祭に出席したい、と思うのは贅沢ですか?」と訴えました。特別養護老人ホームで働く久保さん(20代)は「慢性的に人手不足で、有給休暇や夏季休暇等も確保できない。7月に結婚するが、相手も同じ介護職で将来が不安。」と語りました。
福祉同友会会長・茨木範宏さんは、社会福祉法人として事業に責任を持つ立場から、社会福祉法人「改革」にも触れて「経営者として赤字にしないように努力すればするほど内部留保と問題視され、国がやらない公的サービスを担えと強要される。福祉は権利、今こそ税を社会保障にまわせ!」と力強く発言しました。
保育分野からは、保護者と保育士が発言しました。保護者は、保育園に落ちて子どもと過ごす日々は孤独だったが、声をあげている保護者の存在を知って私も同じだと励まされたこと、たくさんの保護者の気持ちを代弁するためにここに立っている、と訴えました。
この他、障害当事者や、医療現場の実態など、多方面の発言から、健康で文化的な生活を送りたくても難しい状況に置かれている現実が明らかになりました。国の政策によって苦しめ痛めつけられている人がたくさんいるなかでは、安倍政権が打ち出している一億総活躍という言葉が、とても空しく感じられました。
共同署名、106,357筆に。今国会に提出
集会後国会までデモを行ない、昨年秋からとりくんできた福祉共同署名を国会議員に手渡しました。共同署名は106,357筆に達し、今国会に提出しました。
参加者の感想
埼玉・ふきのとう保育園の桂川さんは職員と一緒に参加し「保育だけじゃなく全体をみないと、保育をよくすることも難しい」という思いをあらためて抱きました。栃木から参加した会員は、会員外の園にも声をかけて一緒に参加しました。福岡から駆け付けた紅葉会理事長の小寺さんは「違う分野の人たちが集まって互いに学びあえてよかった」と語り、足の不調がある中でもデモに参加しました。この他、東京・神奈川・群馬・長野・愛知・大阪の会員も参加しました。社会福祉・社会保障の公的責任を求めるとりくみが、さらに重要になっています。
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